イチから始める30日HSK

イチから始める30日HSK

書くに書けなかったHSK対策のページをついに書きます!

実際に受けたのは去年の2月でしたが、このごろはインターンをしたり、旅行へ行ったり、大学院受験をしたりと結構忙しい日々を送っておりました。

HSKの試験を受けてから合格結果が出るまでの(確か)約1ヶ月間、不安でいた合格結果が出たことを昨日のように覚えています。

ちなみにレベルは3級です笑(これについては後述します)

んで、肝心の結果はどうなったのかというと……。

見事合格しました!!

とまあ、前置きはこの辺にしておいて、私がこの30日間にどのような勉強をしていたのか、書いていきたいと思います。

「この流れ、フランス語検定のブログでも見たぞ」と思った人もいると思います。

まあ、だいたい私がHSKを受けた動機もフランス語のときと似たり寄ったりなので、内容も似てきてしまいますね笑

ちなみに、HSK(漢語水平考試)の対策をし始める前の私はこんな感じでした。

  • 中国語なんて駅のアナウンスとかでしか聞いたことがない
  • ちょっとだけ簡体字が分かる
  • 日本人なのでそれなりには漢字は分かる
  • 二外(第二外国語)は必修科目じゃないから何も取っていない
  • フランス語検定で単位水増しはしたけど、もっと単位を水増ししたい

「何だこいつ、ホントにHSK合格する気あるのか?」と思ったでしょう?

でも恥ずかしながら、これは私の実話です笑

HSKとは

HSKは中国政府が認定した中国語に関する語学検定です。

日本では中国語の検定としては主に「中国語検定」「HSK」の2つが行なわれています。有名な話としては、問題文は日本語でも書かれている中国語検定よりも、問題文も全て中国語で書かれているHSKのほうが簡単だということです。

HSKの開催頻度は比較的高く、毎年10回ほど開催されております。

1級、2級、3級、4級、5級、6級のレベルに分かれ、全ての級でヒアリング(リスニングじゃないのね)、リーディング、ライティングがあります。これは結構煩わしいのですが、数字が上がるにつれて難易度が上がります。

また別途、初級、中級、高級に分かれたスピーキングの試験もあります。

なぜHSKなのか

ではなぜ私はHSK3級を受けようと考えたのか、それは……、

単位が欲しかった

ただそれに尽きます(キリッ

……。

読者のみなさん、今、「これはひどい」って思ったでしょう?

でもね、私の通っている東京理科大学では、HSK3級に受かれば般教(一般教養)単位が4単位免除されるんですよ。取らなくちゃいけない般教単位が22単位あるうちの4単位が免除されるって、割合としては大きくないですか? やっぱり、検定で単位が免除されるのは嬉しいんですよ!

まあどうやら私たちの学年がこのシステムを濫用したがために、今年度(2020)入学の学生から語学免除のシステムが英語のみになってしまったらしいのですが。

理科大は般教単位免除となる二外が「フランス語、ドイツ語、中国語、韓国(朝鮮)語の4ヶ国語」のみとなっておりました。

「フランス語は単位取ったし、ドイツ語や中国語は難しそうだし、韓国語はハングルとか面倒そう」となった結果、HSKを選んだというわけです。

「ゼロから」ではなく「イチから」

ちょっとここで読者には残念なお知らせかもしれませんが、私はこのサイトのタイトルを、わざと「ゼロから」ではなく、「イチから」としました。

だからと言って私が「HSKを受けよう」と決心した日までは中国語なんて全くやったことはなかったのは事実です。

上でも言ったように、私はもともと簡体字について漢和辞典を読んでちょっとだけ知識がありました。

こんなサイトを書いていて、読者に読んでもらっているからには、読者のみなさんを見放すわけにはいきません!

大丈夫です。私がなんとかしてフォローアップします笑

これさえ押さえておけば、もうあなたは「ゼロからHSK生徒」から「イチからHSK生徒」になれます!

こうやってゼロとかイチとカタカナで書くと、綿矢りさ著「勝手にふるえてろ」を思い出しましたが、脱線はやめときます笑

1. 中国語で使われる漢字と日本で使われるそれはちょっと違う

本当にちょっとの違いです。

例えば「后」

日本では「きさき」「コウ」と読み、意味は「天皇の妻」と出てきます。

しかし中国語では「後」の意味で使われます。

こういったものを簡体字と言いまして、他の文字は文字化けするかもしれないので書きませんが、おおかた「中国語では簡単にされた漢字が使われているんだなあ」ということを認識しておけばOKです。

2. 声調というものがある

中国語には声調というものがあります。

これはだいたい、大学の授業では「ma1, ma2, ma3, ma4」の発音の違いみたいなので始まります。

意外とこれは大事ですが、日頃のリスニングを怠らなければ、簡単に聞き分けることができるようになります。

3. 英語っぽい文法が多い

文法は英語に近いです(もちろん違うものもある)

確かに日本語とは文法がかなり違うので困惑するかもしれませんが、中学生レベルの英語の文法を理解していれば、文法で困ることはないでしょう。

4. 巻き舌発音

これが手古摺る部分かもしれません。

例えば「zhi」の発音。

「ラ」の口をしながら「ジ」の発音をするとかいう高等テクニックみたいな物が必要になります(ドボルザークの「ルザ」を同時に発音するような感じ)

これも日々の練習で聞き分けることができるようになります。できれば口に出して練習してゆくことをおすすめしたいです。

スケジューリングは大事

ここからはスケジューリングに関してです。社会人になってから「忙しいけど中国語を勉強したい」というあなたにでも、もちろん、大学の授業が少なくて「暇だから早めに単位を取りたい」というあなたにでも、スケジューリングができるように書いていこうと思います。

1. 標準学習時間

HSKの公式見解ではHSK3級を取得するために「600語程度の常用単語と文法知識を習得している者を対象としています」とあります。

「600語って結構多いなあ」と思っている方、実はそんなに大変ではありません。

日本を含むいわゆる漢字圏に住む人にとって、HSKは比較的簡単な試験です。

欧米など、漢字圏ではない人たちはまず、「漢字を覚える」というところから始まり、次に「単語を覚える」、そして「文法を覚える」「リスニングをする」というプロセスを必要とします。

しかし! 日本の場合、そもそも分かる漢字は多く、単語も似通っているので(もちろん、ちょっとは違う)、すべき勉強が「文法を覚える」「リスニングをする」だけなのです!

2. 検定まであと何日か

私の場合、検定まで30日という目標を先に立て、そのあとに1日1.5時間くらいという設定を立てました。大事なことは、できるだけ毎日、中国語に触れるということです。

3. 目標点数

HSK3級の合格点はなんと300点中180点の6割なんです!

すごく低いと思いませんか?

私のように「HSK3級を取りたい」という目標であれば、180点を目標に勉強段階を設定してゆけばいいんです。まあ、誤差で200点くらいを目標にしていた方がいいかもしれないけど。

具体的な点数配分としては、ヒアリング、リーディング、ライティングでそれぞれ100点ずつ、全部合わせた点数が判断点とされます。

ちなみに私はこんな感じの点数でした。

リーディング(閲読)で満点を取ったのは正直驚きました笑

4. できるだけ毎日触れる

「そうは言っても、問題を解いたり、文法を理解する時間なんて、そんなに取れないよ」

「仕事から帰ったら疲れているし早く寝たいよ」

社会人の皆さんはそう考えることもあるでしょう。

心配無用!

毎日触れるとは言っても、「毎日書き取り」とかそういう時間が取れないなら、別のことをすれば良いんです。

例えば、通勤途中の電車の中でリスニングをすることはできますし(実際、これはすごく効果的だと思う)、単語帳を最初に作っておけば、それをペラペラめくるだけでも効果的な勉強となります。

参考書(テキスト)選び

オススメの参考書

「スプリックス 3級 中国語検定HSK公認テキスト 改訂版[音声DL付]」

恐ろしいです、こいつ一強です。ホントにこいつ1冊さえあれば、他の参考書なんていりません笑

オススメのサイト

東外大言語モジュール|中国語 – 東京外国語大学

参考書があっても「やっぱり分からない」とか、「スマホで問題演習を手軽にしたい」と考えている人には特にオススメです。詳しい解説や簡単な演習問題はこれで済みます。

さいごに

私の詳しい勉強法については、後日載せることとなるでしょう笑

長文を最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

みなさんの健闘を祈ります!