大学院入試の試験対策

大学院入試の試験対策

お久しぶりです!

大学院の受験対策で結構な時間を取られているので、ブログを書いていませんでした。

今回は私の出願先のうちの1つである東京理科大学大学院工学研究科 情報工学専攻の試験について書きます!

対象としている読者

  • 東京理科大学大学院工学研究科 情報工学専攻を受験する生徒

対象としていない読者

  • それ以外の人たち(面接対策はためになると思うのでぜひクリックしてみてください!)

なぜ本専攻を受験するのか

本専攻を受験する生徒の特徴としては大きく分けて以下の3つがあります。

  1. 内部推薦枠の合否にかかわらず外部を受験して学歴ロンダリングをしたい滑り止め感覚の理科大生
  2. 内部推薦枠に落ちたがほとんど変わらない環境で大学院に進学したい理科大生
  3. 完全な外部の学生で滑り止めとして受験したい他大生

ちなみに、「内部推薦を取ってしかも他大学院も受験したい」ということは絶対にできません。私もできると思っていましたが、どうやら無理なようです。つまり、内部推薦を取ると強制的に他大学院を受験できないし就職もできないということです。

だからといって日頃の授業をおろそかにして良いというわけではないです。

試験までの日程

あらましとしては以下のようになっています。

  1. 出願書類をパソコンで書いて印刷、もしくはプロトタイプを印刷して手書きする
  2. 銀行振込で受験料を支払う
  3. 受験票になる葉書に所定の値段になるように切手を貼る
  4. 出願書類を提出する(封筒とかは郵送する場合のみ必要で、事務に手渡し出願の場合は封筒は不要)
  5. 受験票が1週間くらい前に届く
  6. 受験1日目に「筆記用具、受験票、飲み物」を持って大学に向かう。私服で良い。受験会場は現地に行けば書いてあるのでそこで確認する
  7. 試験で渡される問題用紙、計算用紙、解答用紙、訂正用紙は全て持ち帰れないので、分からなかった問題とかを試験終了後にメモするなりして覚えておく
  8. 解けなかった問題とかをとりあえず復習しておく(これは面接対策のため)
  9. 受験2日目の面接では「受験票」を持って大学に向かう。他のサイトでも書いてあるが、外部大学院の受験では、基本的にスーツが好まれる

試験内容

試験は2020年7月23日木曜日に筆記試験、翌日に面接が実施されました。

ここでは筆記試験のみについて述べます。

10時から12時まで専門科目、途中昼食等の休憩を挟んで13時から14時30分まで数学、15時から16時まで英語という感じで進みました。

専門科目

今年はこのような問題が出ました(たぶん、私は専門科目で結構点数を落としてる)

  1. 離散数学
  2. 確率統計
  3. フェーザ図、インピーダンスなどを含めた論理回路の問題
  4. P≠NP問題の言葉による説明をせよ
  5. シミュレーション論、定常分布
  6. OSとデータベース、ターンアラウンドタイムとCPU使用率の問題とデッドロックの問題

ここから4問選択します。どれを選んでも構いません。解きやすいものを選びましょう。

数学

これも過去問が少ないため困りましたが、今年はこのような問題が出ました。

  1. 重積分
    ​\( \displaystyle\int\int\int_D\sin(3x+2y+z)dxdydz, D=\{(x,y,z)|x\geq0,y\geq0,z\geq0,3x+2y+z\leq1\}\)
  2. 微分方程式
    1. 変数分離法
      \( y’+e^x y^2=0 \)​(だったと思うが忘れた)
    2. 斉次方程式を利用する問題​
      \( \displaystyle\frac{d^2 y}{dx^2}+4\frac{dy}{dx}+5y=5x^2+3x+1\)(右辺の係数はこうじゃなかったかもしれない)
  3. サイズが​\( 3\times 3 \)の行列の対角化の問題
    1. 固有値と対応する固有ベクトルを求める問題。具体的な行列は面倒な形式だったので忘れたし、計算自体は面倒だったが、この問題を乗り越えればあとはそんなに大変ではない。
    2. 対角化する問題
    3. ​\(\lambda\)を\(A\)​の固有値でない任意の値としたときの​\(tr((A-\lambda E)^{-1})\)の値(私はここで​\((AB)^{-1}=B^{-1}A^{-1}\)をど忘れしていたが、まあなんとかなった)
  4. サイズが\(4 \times 4\)​の行列の三角化の問題
    1. 余因子展開で行列式を求める問題。具体的な行列は面倒な形式だったので忘れたが、計算自体はそんなに大変ではない。
    2. グラム・シュミットの正規直行化をする問題。シグマやらが入った式を忘れても問題はなく、方式については問題用紙に書いてあるので、そのルールにしたがって解けば簡単に解ける。
    3. ​\(A=QR\)のように三角化をする。上でグラムシュミットの正規直行化をしているので、​\(Q=(u_1,u_2,u_3,u_4)\)であり、​\(R\)が内積に関する上三角行列であることが分かっていれば2の問題のコピーで解ける。
    4. サイズが\(n\times n\)​の行列の三角化はどうやればできるかという問題。上の2から3で行なったやり方を説明すればよい。

情報工がまだ経営工だった時代は線形微分方程式が出ていたようですが、カリキュラムが変わったのでどうやら線形微分方程式に関する問題自体がなくなったようです。

対策としては、以下の参考書をおすすめします。

マセマが好きな人はマセマでも良いですが、私自身マセマが好きではないのでマセマをおすすめすることはありません。

英語

普段はTOEICにより点数が決められます。

私が受験した頃はCOVID-19の影響を受けて、TOEICによる受験免除がなく、特別的に独自問題が設けられました。

以下の問題が出題されました。

  1. イーロンマスクのテスラモーターズに関する論文のアブスト読解問題論文自体はこちらで読めます
    1. 和訳
    2. 和訳
    3. 空欄に当てはまる語句を選ぶ問題
    4. 日本語100字による要約
  2. COVID-19による学校のオンライン講義に関する論文のアブスト読解問題(新しすぎるのか見つからなかった)
    1. 和訳
    2. 和訳(furlough(休暇)の意味が分からなかった)
    3. “clear”という語彙が書かれているが、何が”clear”なのか
    4. 日本の政府やメディアなどがCOVID-19と講義に関してどのように言及しているか、50英単語で述べる問題
  3. 将来はどんな職業に就きたいのか、現在行なっている学部での研究や大学院で行ないたい研究を踏まえて150から200英単語で述べる問題

具体的な過去問は後日、理科大の公式ページに出てくると思うので、そちらを確認してください。

また、英語はとにかく時間が足りない。全部解き終わるのはまず不可能に近い。英作文150英単語に和訳4題とか無理だろ。字が高速に書ける人を対象にしているとしか考えられない。

難しい単語は特にないです。でも心配な人のために、以下ではおすすめの英単語帳を書きます。

読解問題に関しては、学部4年でゼミなどを通して英語の論文を読んでいると思うので、特に対策する必要はないと思います。

リスニング・スピーキングはありませんでした。

受験が終わったら

上でも書いたとおり、筆記試験が終わったら、どこが解けたのか、どこが解けなかったのかを分析しましょう。面接で聞かれると思うので、答えられるようにしておきましょう。

さいごに

面接編も閲覧してね。みなさんの合格を願っております!