日商簿記3級を40時間の勉強で受かった話
またまた、久々の更新となってしまいました!
私は奈良に住んでいるので、最近は吉野の桜を見に行ったのですが、どうも綺麗に咲くのはまだ先らしいです。
ソメイヨシノよりも開花が遅いということもありますが、ところどころに咲いていることもあり、私的には楽しめました。
本題
今回は簿記、ということですが、「実際に私がどんなことをどれくらいの時間でして合格したのか」ということを書いてゆきたいと思います。
前提
- 出身は情報系
- 会計知識はゼロ
- お金はできれば節約したいので、通信講座は取りたくない
とまあ、こんな感じです。
勉強時間
誰もが知る通信講座ユーキャンによると、「簿記3級の合格に必要な勉強時間の目安は100時間ほどといわれます。効率良く学習すれば、短期間での合格も可能!」とのこと。
なるほど、100時間かかるとしたら、30日で取る場合は1日3時間ちょっと勉強することになるのか。
ただ、会計の知識が少しある友人が7日間で取れたと言っていたので、それに近い目標を立てようということで、私は10日間で取ることを考えました。
となると、1日10時間!?
は、さすがにキツいので無理がない程度に頑張ることにして、無理なら10日間を延長すれば良いや、という調子で勉強を進めてゆきました。
まあ、以前にフランス語検定やHSK(中国語の検定)を受験したときも根気と時間を生贄にスピード感を持って合格できたので、なんとかなるだろ、と思っていました。
かかった総額
- 書籍代:1430円
- 受験料:3400円
- 古紙ウラ紙:0円
- 電卓:330円(ダイソーの安いやつなので、打ちにくい)
- 青ペンインク:半分くらい(別に何色でも良かったが、記憶に定着するというプラシーボ効果を狙った)
計5160円+ちょっと
割とお手頃に資格を取得できました。
1日目
とにかく、「簿記とはなんぞや」「仕訳とは何ぞや」ということを学んでゆきます。
おすすめは簿記系Youtuber?ふくしままさゆきのチャンネルです。
これを停止を駆使しながら2倍速で見ました。
基礎知識がない私にとってはかなり最初は大変でした。
大学院なので、ウラ紙が大量にあったので、それを使って仕訳を書いてゆきました。
さすがに1日の勉強量としてここ最近では信じられないくらい勉強したので手が痛くなりました。これほど勉強したのは大学受験のとき以来ですね(というのはウソでフランス語のときも同じくらい勉強していた)
また、電卓を使うことになり急いでダイソーで買ったのですが、ボタンを押しても反応しなかったりするので、両手を使って打つという荒技でことを凌ぎました。
たぶん、こんな受験生、私くらいだと思います。
くれぐれも、皆さんはもっと打ちやすくて片手でもことが済む電卓を使ってくださいね。打ちにくさはかなり命取りになるかもしれません。
休日だったので1日目は8時間かけて3級の仕訳に関する部分を全て見ました。
勘定科目の簡略化
仕訳をするにあたって、手書きの削減はかなり必要です。
とはいえ読めない程度になるとこれはこれで困る。
これは私が実際に使った勘定科目の簡略化の一例です。
- 通:通信費。他にも広告費や建物、備品など、1文字でも十分意味が通りそうなものは基本的に1文字にする
- 売掛:売掛金。「売」だけでは「売上」と区別がつかないため
- 受手形、受手料:受取手形、受取手数料。「受手」だけでは区別がつかないため
- 固売損:固定資産売却損。意味が通る範囲まで簡略化した例
- 支保:支払保険料。3級範囲では「支」が付けば必ず「支払」であるため略せる
他には文字を崩して略す例があります。これはパソコンで打っても出てこない(もしくは文字化けする可能性がある)ため、画像で示します。
中国語の簡体字やらゲバ字やらを駆使して極力、字を書く時間を削減しました。
2日目から4日目
とにかく仕訳ができないことには後に続く貸借対照表(B/S)や損益計算書(P/L)を解くことができないので、仕訳マスターになるためにテキスト・問題集を買います。
テキストはなんでも良いと思います。
自分が読みやすいと思えるものがベストです。
私の場合、「読みやすく文章が区切られている」「安い」「解説がわかりやすい」「持ち運びやすい」「雑な漫画がない」を基準に選んでいます(5つ目に該当するものは私が探した限りなかったため、泣く泣く条件から外すことになった)
ここでプラス14時間費やしました。
5日目から7日目
ついにB/S、P/Lをすることになりました。
ただ、B/S、P/Lの上記のYouTubeチャンネルを勉強している最中に、私にとっては「難しいな」ということで、ここはさっきの問題集を頼ることにしました。
最初のうちは時間がかかるし「問題文が何を言っているのかわからない」状態でしたが、慣れてくるとすんなり解けるようになってきます。
また、ネット試験ということもあり、試験日は最短で3日前から予約できるので、「この調子ならあと3日で受かるな」ということから、申し込みました。
3日間で8時間かけました。
8日目から9日目
忘れていそうな箇所や心配な箇所を復習しました。
特に、私の場合、B/S、P/Lを作るところで、問題文中に登場する「売掛債権」に関する処理と減価償却に関するミスが多かったので、仕訳の復習というよりはB/S、P/Lの復習に多くの時間を割きました。
ただ、何回も解くと問題を覚えてしまうということもありました。
また、実際の試験はパソコンで行うので、デスクトップに写っている内容を見ながら解くということに慣れる必要がありました。
これは、日商簿記の公式ページにある問題集を使って解きました。
実際に手で解いてみると、50分かかったため、ギリギリでした。
最後の追い込みは10時間かけました。
10日目
ついに本番です!
途中、トイレに行けないということで、私はあまり飲み物を摂らずに受験会場に向かいました。
係員に試験を受ける際の概要を説明され、受験をします。
結果は……。
合格7割と満点のちょうど真ん中あたりの結果を取ることができました!
仕訳に関してはなんと満点!
B/S、P/Lはおそらく減価償却の1円問題がよくわからなかったことによるミスだと思います(満点は35点)
ただ、2問目の6点はかなりマズい(確かに対策が甘かったような気がする)
ネット受験の方式で良いことは、受け終えたその瞬間に合格・不合格がわかることですね。
さいごに
簿記3級はその気になれば100時間かけずとも取得できる資格だということがわかりました。
ただ、就職に有利と言われるのは2級からであり、また、2問目の補助簿・勘定記入への理解が甘かったということもあり、反省すべきことは結構ありました。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
みなさんの健闘を祈ります!
ぜひ、簿記2級を取得したときのエピソードも読んでいただけると嬉しいです!
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